■バイリンガルの生産性
日本で就労する外国籍人材は、相互に日本語を共通コミュニケーションとする。そこで、同じ出身国の者同士でコミュニケーションをとる際に母国語に戻す者と、努めて日本語で話す者との仕事への取組みと成長の差を垣間見た。ある言語を利用する際、一方の言語の干渉を抑えることによって前頭前皮質を刺激するという説もある。つまりは、認知、行動、制御の能力が向上される。これが研究段階であるか否かは別として、努めて日本語を話す者、高度な日本語に適用してくる者たちが、社内でも生産性が高いことは明白である。雇用主側の策略として、日本語を話す環境醸成は然り、その比例現象を理解した上で生産性低下の要因を言語能力に紐づけることにより人事評価制度を見直すことも得策ではないだろうか。日本語能力検定を人事評価に組み込むこともまた一つの手段になり、結果的に会社としてのレベルアップは間違いない。