■蔓延し、そして繰り返す
己の置かれた状況を内省し、明確な目的意識のもとに再就職への覚悟を決めるのと考えていたが多くはそうではなかった。能力ある者が正当に評価されるべきだという組織への不満による離職。他者と比較して己の能力が抜きんでていたとでも思ったのかもしれない。違う環境なら己は評価されるはずだと。だとするならば、既にそれ相当の地位に就いていたはずである。多くはそうではない。つまりは、その業務を突き詰めて、己の市場価値を高める機会があったにも関わらず、組織の制度への不満を口実に「努力すること」、「やり遂げること」を放棄したといっても過言ではない。さて、これでどの環境なら通用するというのか?悲しいかな新しい組織では必要とされない。入社できたとて、そのスタンスでは評価されるに値しない。変われない己の価値観、物差しで自ら撤退を繰り返すという他責の極み。その再スタートは本当に正しいのか?間違った一歩を踏み出すことがないよう、原点に立ち返ろう。それこそがスタートラインだ。今、目の前にある仕事にまず真剣に向き合ってほしい。次のステージに向かうためには、仕事に対する意識、姿勢がそもそもの土台に乗ってはいないかももしれない。