■「不毛地帯」と元自衛官の再起。ビジネスという戦場で「国益」を繋ぐということ。

【過去を断ち、未知の戦場へ立つ覚悟】
伊藤忠商事の中興の祖をモデルとした『不毛地帯』。主人公・壹岐正は、大本営参謀という輝かしい経歴を持ちながら、戦後の防衛庁への復帰要請を頑なに拒んだ。かつての専門領域に身を置けば、組織の論理に守られ、重用されることは自明であったはずだ。
しかし、彼はあえて縁もゆかりもない「商社」という戦場を選んだ。
その拒絶の根底にあったのは、シベリア抑留という地獄のなかで斃れていった同志たちへの想い、そして何より、自らの立てた作戦によって、戦場に散った数多の兵士や、塗炭の苦しみを味わった民間人に対する、拭い去ることのできない「責任」である。

「多くの命を奪った自分が、再び軍事に関わる場所で陽の当たる道を歩むことは許されない。自分は一度、死んだ身なのだ」――。

その痛切なまでの贖罪と鎮魂の想いが、彼を全く異質な、泥にまみれるビジネスの世界へと駆り立てたのであると感じる。
自衛隊という規律の世界から民間へ飛び出した身として、この「過去の重みを背負いながら、新たなルールのなかで実力を問う」ことの厳しさと、その覚悟の尊さを改めて痛感する。

【情報戦と、清濁併せ呑むジレンマ】
彼が民間企業で発揮したのは、参謀時代に培った「徹底した情報戦」の能力であった。
しかし、ビジネスの現場は論理や正義だけで動く場所ではない。政治との癒着や巨額の資金投入といった、清廉な軍人精神とは対極にある「濁り」に直面する。
「正義だけでは組織は守れない。しかし、魂まで売ってしまえば何のための勝利か。」
このジレンマは、現代のビジネスパーソンにとっても避けては通れない問いである。きれいごとだけでは通じない現実を前に、いかに自らの芯を保ち、目的を完遂するか。その葛藤のなかにこそ、真のプロフェッショナルとしての矜持が宿るのである。

【「個」の主張と、組織目線の低下への懸念】
昨今、自己主張や「自分さえよければいい」という風潮が強まり、組織全体の利益や「全社的視点」を欠いた姿勢が目立つことに強い懸念を抱いている。自分を律し、組織のために何ができるかを問う姿勢が薄れつつあるのではないか。
自衛官も民間のサラリーマンも、本質的な部分は変わらない。
「組織を強くし、それを次世代へと引き継いでいくこと」
この営みこそが、国家を存続させ、社会を豊かにするための現代の「闘い」そのものである。利益の追求や自己実現は、その過程にある一側面に過ぎない。その先にあるのは、産業の土台を固め、未来へバトンを繋ぐという使命である。亡き同志たちが夢見た日本の未来を守るために。

【株式会社Rac solutionの使命】
我々Rac solutionも、彼のような「参謀」として、現場のリアルな課題と向き合い続ける。

  • 情報の精度を高め、勝てる戦略を練る。
  • 個の主張を超え、組織の未来のために最善の選択をする。
  • 次世代に誇れる、強靭で全社的な視点を持った組織基盤構築をサポートする。
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